【コンテスト作品】初めての恋の相手はファーストキスを奪った御曹司でした。


「ん、俺も好きだよ、奏音」
 
 俺は奏音の顔を引き寄せて、そのままちょっとだけ強引に唇を重ねた。

「両思いになってから、初めてのキス、だな」

「は……はい。そうですね」

 こんなにウブな人に出会ったのは、多分初めてだろう。一つ一つの仕草がかわいくて、本当にいつも目が離せない。
 奏音、俺はずっと奏音と一緒にいたい。奏音のことを幸せにしたい。

「奏音、好きだよ」

「……はい。嬉しいです」

 好きだって言われてこんなに恥ずかしそうに笑うのは、きっと奏音くらいだろうな。
  
「なあ、奏音」

「はい……?」

「クリスマスプレゼント、あげたいんだけど、奏音に」

 奏音は「クリスマス……プレゼントですか?」と不思議そうな顔をする。

「ああ。二人で過ごす、初めてのクリスマスだから、記念にプレゼントがしたい。 何かほしいものある?」

「ほしいもの……。急に言われると、思いつかないものですね」

 奏音が喜んでくれるなら、俺はどんなものでもプレゼントする。 奏音の笑った顔が見たいから。

「クリスマスまでに考えておいて、ほしいもの」

「……はい。分かりました」

 奏音と過ごすクリスマスは、きっと最高な日になるだろうな。
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