偽物の天才魔女は優しくて意地悪な本物の天才魔法使いに翻弄される

混乱のベッド(※)



「ん………っ」

長いキスの後、ハヤトは白いニットを脱ぎ捨てた。彼の体を初めて見る。毎日森へ行っているのだろう。痩せ型だと思っていたのに、ほどよく引き締まった筋肉質で男らしい肉体を、オリビアは熱を帯びた目で眺めた。

上着と、そして彼に貰ったピンク色のワンピース。ハヤトによって自分も服を脱がされていくのを、黙って受け入れる。

「は、恥ずかしい」

「可愛いよ」

──どうして。恥ずかしいけど、嫌じゃない。

ハヤトに抱き締められる。直に触れ合う肌から、彼の鼓動が伝わってくる。

「オリビア、好き……君を守れて良かった……」

首筋に何度も吸い付くようなキスをされて、オリビアは身を捩る。やがて彼の手は胸元まで下りてきて、優しく包み込むようにして揉み始めた。

「あ……ん……」

甘い声が漏れる。素直に気持ち良さを感じてしまう。指先で先端を擦られて、つい腰が浮く。

「気持ち良い?」

「う、うん……」

(何で、嫌じゃないの?もっと触って欲しい。ハヤト………)

もう1人の自分が絶対におかしいと叫んでいるのに、胸の高鳴りが掻き消していく。
ハヤトの優しい手つきに身を任せて、自然に出る声を堪える事なく彼に聞かせる。

「あ……ふぁ……んんっ……」

頭がぼうっとする。触れられた所がじんじんと疼く。溶けてしまいそうな感覚に襲われる。
ハヤトの吐息も荒くなり、彼の手は下半身に伸びた。

「濡れてるね…嬉しいよ」

「いっ、言わないで」

顔がさらに熱くなる。割れ目にそってなぞられ、一番敏感な部分を撫で上げられると、ビクンと体が跳ねた。

「あぁ、もう……可愛いな……」

突如体を起こしたハヤトが、足元へ移動する。大きく足を開かされ、その間に彼の顔が埋まった。

「や、待って!それはやだ…!」

一瞬だけ我に返ったオリビアは慌てて起き上がるが、足をぐいっとお腹側に押し付けられてまた後ろへ倒れる。

「先に言っとくけど、今日はもう止まらないからね」

「いやっ、あぁ……!」

舌先が中央に触れる。ハヤトはわざと音を立てて舐め上げた。腰の下に枕を差し込まれ、下半身が浮いているせいで、全てが見えてしまっている。オリビアは羞恥心の限界を超えて腰を引いた。しかし、すぐに気付かれがっちりと捕まえられる。

「だから今さら逃げたって遅いんだって」

突起を隠そうとする扉を指で広げられ、尖らせた舌で刺激されると、途端に激しい喘ぎ声が出た。

「あっ!あああっ!!」

「ねぇ……すごく溢れてきたよ……」

「やぁっ!!恥ずかしいってばぁ…っ!」

「嫌じゃないよね……ここ、好きだよね?こうやって吸われるのはどうかな」

唾液を含ませた彼の口へ吸い込まれていく。足のつま先まで電流が走ったかのような痺れに襲われ、溢れる愛液が、シーツを濡らす。

「あぁっ!!それ、変になるっ」

「いいよ。僕の前では、クールぶるなんて事、させないから…」

「ひゃあっ、んっ、あっ!!」

ハヤトの攻めは止まらない。オリビアの全てを暴いていく。

「イキそう?」

「うん……うん……!!」

素直にコクコクと頷くと、弱い所を一層強く刺激され、絶頂へと導かれる。

「いいよ、ほら」

「う……ああぁっ……!!」

心臓がバクバクと大きく動く。オリビアが仰け反りながら痙攣すると、彼は口を離した。

「オリビア、僕、限界だ……」

「はぁっ、はあ……」

──私、またハヤトに…

肩で呼吸をしながらぼんやり考えていると、自分のものを取り出すハヤトの姿が目に映った。今度こそ、今日こそ最後までされてしまうらしい。

──いつもの自分なら、大暴れするのに。杖なら手元にあるのに。魔法で攻撃してでも逃げないといけないのに。

「いいよね…オリビア」

火照ったオリビアの口からは、嫌がるどころかとんでもない言葉が飛び出していた。

「早く…」


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