ドロ甘な愛を稀血に溶かして


「私、一人って結構好きなんだ。せっかくの修学旅行なんだもん。鈴木君と遊園地を楽しんでね」



澄んだ湖のような綺麗な心の持ち主って、美織ちゃん以外に存在する?

全宇宙を探してもいないよね、絶対に。



あぁぁぁぁ~ 

ほんと良い子すぎ。

天使なの? 女神なの?


優しさをふりまきすぎるのも、ほどほどにしてね。

恋のライバルがこれ以上増えたら、俺のメンタルが崩壊するから。



美織ちゃんのキラキラな笑顔。

独り占めしたいから、今すぐにでも俺の部屋に監禁したい……


なんて………



はっ!

寝たふり続行のまま、美織ちゃんの性格の良さに、ズブ沼りしている場合じゃなかった!

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