コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—

懺悔

水惟が目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。
不安になり横を見ると、蒼士が心配そうにみつめていた。

「………」
水惟には状況が飲み込めない。
ホテルとは違った感触のベッドに、部屋の中には薬品のような独特の匂いが漂っている。

「ここ…病院…?」
水惟はボーっとした表情で蒼士に聞いた。

「そうだよ。」
「どうして…?」

「会社で倒れたんだよ。」
「たおれた…」
まだ思考が追いつかない。

「…たおれた…」
冴子とランチから会社に戻ったところまではなんとなく覚えている。

「昼から戻って、冴子さんとエレベーターに乗ろうとしたところで倒れて…冴子さんがすぐに医務室と俺に連絡いれてくれて。だから俺が病院に連れてきた。」
「…そうなんだ…さえこさん…」

水惟は上半身を起こそうとしたが、眩暈がしてしまいうまく起きられない。

「無理するなよ。」

「………」
水惟はまだよく事態を把握できていないという表情で蒼士を見た。

「いつから食べてなかった?」
「え…」
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