コーヒーにはお砂糖をひとつ、紅茶にはミルク —別れた夫とお仕事です—
「…確認だけど、これってデートだよね?」
こんな確認をしたのは初めてだ。
「………え?」「…デート…」「え!?」
水惟の顔が一瞬で真っ赤になった。
「もしかして会社の研修だと思ってた?」
「はい…」
蒼士は顎に指を当てて、今までのことも思い出してみた。
「…今まで誘ったのを断ってたのも、そんな感じ?」
「え!?え、と、え?…今までのって…テストじゃないんですか…?」
「テスト?」
「えっと…私っていうか、深端の新人デザイナーがちゃんと展覧会とか映画とかで勉強してるかどうか…とか…」
「………」
———プッ
蒼士は思わず吹き出した。
「え…」
「いや、ごめん。その発想は無かったなって。怖がらせてたってことだよね。悪かった。」
蒼士は優しく笑って言った。
理由がわかるとこれまでの水惟の態度にも納得してつい笑ってしまう。
「この後予定入れてなかったら、デートの続きしたいんだけど、いい?」
「…はい…」
水惟は恥ずかそうに頷いた。
(デート…だったんだ…)
「とりあえずお昼食べようか。」
「は、はいっ」
こんな確認をしたのは初めてだ。
「………え?」「…デート…」「え!?」
水惟の顔が一瞬で真っ赤になった。
「もしかして会社の研修だと思ってた?」
「はい…」
蒼士は顎に指を当てて、今までのことも思い出してみた。
「…今まで誘ったのを断ってたのも、そんな感じ?」
「え!?え、と、え?…今までのって…テストじゃないんですか…?」
「テスト?」
「えっと…私っていうか、深端の新人デザイナーがちゃんと展覧会とか映画とかで勉強してるかどうか…とか…」
「………」
———プッ
蒼士は思わず吹き出した。
「え…」
「いや、ごめん。その発想は無かったなって。怖がらせてたってことだよね。悪かった。」
蒼士は優しく笑って言った。
理由がわかるとこれまでの水惟の態度にも納得してつい笑ってしまう。
「この後予定入れてなかったら、デートの続きしたいんだけど、いい?」
「…はい…」
水惟は恥ずかそうに頷いた。
(デート…だったんだ…)
「とりあえずお昼食べようか。」
「は、はいっ」