三つ子の兄2人は私を溺愛する暴走族の総長でした。
みんな、おはようー!


私、月夜(るな)は只今絶賛お着替え中ですので少々お待ちを!


コンコン


誰だろ?麗かな?


「月夜!準備出来た?早くしないとおいてくぞ?」


やばい!颯のマジで置いてくトーンだ!


「待って!もう終わったから」


急いで部屋を出なくては!


ガチャッ


「いこー!」


「ああ、あと1分遅れてたら置いていってた」


あぶな!ギリギリセーフ


私達は車に向かった


いつも颯か翔と登校してる


私は3人で行きたいんだけど颯と翔は3人でいくのは嫌らしい


噂の思春期ってやつかな?


「どうぞ、お乗りください」


運転手にそう促されそのまま車に乗った


まだ眠気が残ってるなー


「颯ー、学校着いたら起こしてくれない?」


「分かった、おやすみ」


「おやすみー!」


私はゆっくり目を閉じた



「___るな!起きろ!____月夜!」


ああ、学校かー、行かなきゃ


「んん、おはよ、、」


「やっと起きたか、着いたぞ」


「分かった、起こしてくれてありがと、」


「足元に気をつけて降りてください」


よいっしょっと


車を降りると、目の前には立派な門


まぁ、見慣れてるけどね(笑)


「如月兄妹ではない?」


「今月、生徒会長の颯太様ではない?」


そう私の隣にいるのは "今月の生徒会長" の颯だ


桜庭学園には2つの暴走族が共存している。


名前は【翡翠】と【瑠璃】


まあ、2つの暴走族のトップ。


つまり総長は私の兄、颯と翔である


学園のルールで毎月、2つの暴走族同士で抗争をし
その月のトップを決める


抗争で勝った方の総長が "今月の生徒会長"


で、この前の抗争に勝ったのは颯が率いる【翡翠】


なのである


「月夜、ちょっと生徒会室に用があるからここで」


生徒会って忙しいだな、、寂しいけどしょーがない


「生徒会の仕事がんばってね!」


中等部からクラスも変わらないし早く行こ!


「るなちゃーん!おはよー」


後ろを向くと私の "唯一の友達" がいた


「おはよ!寧々ちゃん!」


「今日も大人気だったねー!如月兄妹」


「いやいや、兄達がイケメンなだけで私が人気なわけじゃないからね」


「うわ、無自覚ちゃん出たねー」


「え、どゆこと???」


頭にハテナマークがいっぱい


「まぁいいや、こーいう月夜ちゃんが好きだから」


「よく分かんないけどありがと?」


寧々ちゃんから愛の告白?されちゃった!


「おはよぉー!るなぁー!ねねちゃーん!」


「おはよう、月夜、寧々ちゃん」


「おはよ!凪!凛!」


「おはようー」


私に挨拶したのは【翡翠】の幹部・白咲凪と【瑠璃】の副総長・宝生凛


【瑠璃】と【翡翠】の重要人物だ(キーパーソン)


「あれ?そういば生徒会の仕事は終わったの?颯が朝、生徒会室に寄っていたけど…」


「え、颯太が?そんなの聞いてないけど…?」


「もしかしたら颯だけの用事かもしれないし気にしないで!」


「そうかも、」


「あ!1時間目から生徒会集会だよ!」


「あ、そういえば忘れてた、」


「先に講堂に行ってるね」


「うん!がんばってね!」


「はぁ、今月の生徒会が【翡翠】なのぉ、僕が負けなければ【瑠璃】は勝てたのにぃ、」


【瑠璃】と【翡翠】の抗争には2つの方法がある


トップ同士の喧嘩・幹部も含めた喧嘩


最終手段として全面抗争。幹部以外の下の子達も含めた抗争。


まぁ、全面抗争に関しては痛手が大きすぎるから颯も翔もやりたがらない


実際、私は抗争をしないでほしいけどこの学園のきまりなので仕方ない


「そんなに悩むぐらいなら抗争しなくてもいいんじゃない??」


「るなぁ?そーいうことじゃないんだよ?」


「漢には負けられないもんがあるっ!ってことなんだよ」


うーん?女の私には難しいな、、、




































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