辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~
「母上――俺達、もう子供じゃありませんよ」

 と、ラース。だが、実はエルもラースのことは心配だったりする。

 しばしばハロンと張り合うような幼さもあるし、彼の行動はまだ大人にはなりきっていないように感じられることが多々あるからだ。

「僕は、図書館で調べ物をするだけですから。司書の方にお願いしますね」

 メルリノには、まったく心配する必要はなさそうだ。王宮図書館での読書に夢中になり過ぎて、帰る時間を忘れてしまうのではないかという方が不安かもしれない。

「一生懸命、練習してきます!」

 ハロンは少し、緊張気味。彼は、王宮に行くのが初めて。ラースが暴走しないように、ハロンが引き止めてくれたらいいけれど。

「……それでも、心配なものは心配なのよ。いつまでも、子供に見えてしまって……あなた達を馬鹿にしているわけではないのよ」

 と、ロザリアは苦笑い。

< 322 / 364 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop