love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~
 好きな子に甲斐がどんな風にしていてもいいと思ったけれど、それは自分にもフランクに接してくれていたからなんだな、と気づいた。

 私を避ける甲斐が、他の子と仲良くしているのを見るのは割と辛い。

 見ているのがだんだん辛くなったので、
「お疲れ、みんな。今日は買い物行きたいし、そろそろ失礼するね」
 と言って私は先にあがることにした。

 玄関まで追って来た工藤が、「悪い、メンバー悪かった?」と気にして来たので、「大丈夫、本当に用事だから」と言って帰ることにする。

 工藤もいい奴だ。
 でも、やっぱりまだ、私自身の心の整理がついていない。

 私は甲斐の家を出て、買い物には行かずに神社に行くことにした。

 石段を登っていく。
 何度となく引き戻されるこの神社には、小さい頃にも来たことがある。

 お祭りかなんかだったかもしれない。
 甲斐と一緒にこの神社に来たことがあったように思う。
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