love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~

「結婚してどうすんの?」

「仲良く暮らす。そんだけ」

 どう?

 と甲斐は聞いてくる。

 ただ、私の頭の中に、その選択肢はまったくなかった。

「それ、絶対実家も地元も帰れない。恥ずかしすぎるでしょ、何を間違って甲斐と」

「やっぱな、って思われるだけ。オレ、琉右と陵右とも仲いいし」

 そう言って、小さな箱を取りだしてきて開ける。
 中には宝石のついた指輪が入っていた。

「美玖、結婚して」
 と言って手渡してくる。

「いや、ここで?」

 甲斐は頷いた。

「もし、これ受け取ったら。今までみたいに遊べないよ?結構浮気判定シビアだと思うよ」

「それ、そのまま返すわ。浮気するのは絶対に美玖だから。オレは彼女っぽい子いるけど、それでもオレと遊ぶ?って一応聞いているから」

「それの方がダメじゃない?」

「うそうそ、美玖一筋。それでここまで続いたら、結構なもんじゃね?」

「私たちの何が、ここまで続いたの?」

「運命共同体の肉体関係」

 言いえて妙だ。
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