love or die~死亡フラグ回避は恋愛ありえない幼なじみと×××せよ!~
 甲斐とずっと一緒にいられますように。

 こっちの条件が叶って、ルールが解除される日は来るの?

 正直、甲斐の恋人になりたいわけでも、妻になりたいわけでもないけど。
 どうしてもいやなわけでもない。

 私の命が甲斐に握られている以上、甲斐の条件を飲むのは仕方ない気もする。

 それに、甲斐のそばにいたいというのは本心だった。
 だとすれば、一緒にいる形がどんなものであっても、いいのかもしれない。

 ここがスタート地点なら、アリかな?

 迷っていたら、その間に、指輪をはめられていた。

「ジャストサイズ。だてに手を繋いできてねぇな」
 と言う。
 
 いい?

 と甲斐の目が訴え来ていた。

「寂しがり屋の甲斐くん、いいよ」と言ったら、何だそれ、と言って照れたように笑う。

 少しだけ小さい頃の面影が見えて、かわいい、と思った。

 だけど、今日は泊まってかない?と言う甲斐は、しっかりと大人の男性だ。
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