カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
「私は距離感が少しバカかもしれないけど、瑠璃也と付き合ってるのに日埜くんとそんな風にならないよ。たしかに、酔っぱらって前に瑠璃也に迫ったことあったみたいだけど。いつも誰にでもそんなことしてるわけじゃないよ」
「分かってるよ、ごめん。そういうつもりで言ったわけじゃない」
これは単なる嫉妬だし、問い質せない自分へのいら立ちだ。白那の顔に浮かんでいるのは落胆の色だった。
「感じてなければ、私が他の人としてもありなんだね。私は瑠璃也が他の人としてたら、いやだけど。瑠璃也が感じるとか以前の問題でいやだけどな」
白那はそう言って、ソファから立ち上がる。
今日はもう休むね、と言って、部屋に帰って行ってしまった。ヤバい、と思うけれど、かける言葉もない。追って事態を好転させる術もない。
翌朝白那がキャリーケースを持って出勤して行ったので、より危機感を覚える。
後で、「今まで保護してくれてありがとう」とメッセージが来て、本格的にまずい事態を招いたことに気づく。
こうして白那は家を出てしまったのだ。
「分かってるよ、ごめん。そういうつもりで言ったわけじゃない」
これは単なる嫉妬だし、問い質せない自分へのいら立ちだ。白那の顔に浮かんでいるのは落胆の色だった。
「感じてなければ、私が他の人としてもありなんだね。私は瑠璃也が他の人としてたら、いやだけど。瑠璃也が感じるとか以前の問題でいやだけどな」
白那はそう言って、ソファから立ち上がる。
今日はもう休むね、と言って、部屋に帰って行ってしまった。ヤバい、と思うけれど、かける言葉もない。追って事態を好転させる術もない。
翌朝白那がキャリーケースを持って出勤して行ったので、より危機感を覚える。
後で、「今まで保護してくれてありがとう」とメッセージが来て、本格的にまずい事態を招いたことに気づく。
こうして白那は家を出てしまったのだ。