カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
 結局、夜遅くになって、もう一度シャワーを浴びて眠ることになった。一緒に寝たことがなかったから知らなかったけれど、どうやら彼はいつも裸で寝るらしい。
 色々と差支えがあるし離れて欲しかったけれど、結局、寝ぼけた瑠璃也にぬいぐるみのように抱かれたままで、眠る。

 片付けかけの推しメンだらけの部屋で、瑠璃也と眠るのはかなりシュールだ。けれど、なぜかよく眠れた。私はもう瑠璃也がいないと、ダメなのかもしれないと思う。
 それは、瑠璃也が好きだから?
 と思いかけるけれど、失う怖さから、答えを出さないでいる。


 翌朝、「俺んちには帰って来ないの」と言われた。
 特に深く考えて瑠璃也の家を出たわけではないけれど、一旦家を整えてみよう、と考えが変わる。

 瑠璃也に伝えたら、今度は俺がこっち住もうかな、と言いながら、帰っていった。
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