カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
偽俺様王子の初恋
想像外の初恋
「触らないで」
と白那は言う。
その瞬間の言葉の威力はとてつもなく強い。
特に初めて会った日の、白那のあの剣幕と言ったら、肝の座った屈強な戦士でも怯えてしまうんじゃないかと言うほどだった。
その瞬間、パリッと自分の殻の一部が割れてしまう感覚があって、俺は慌てて固め直したのを覚えている。
白那を見た瞬間に「マズい」と思ったのは、高校入学時からこれまで積み重ねてきたキャラクターが崩れる可能性が高いと瞬時に思ったからだ。
初めて会った白那は知る由もないけれど、そのときの俺は、確固たる決意を持ってキャラクターを演じようと決めていた。
鼻持ちならない、不遜なキャラクターを。
ひとえにそれは自衛のためだ。
すべて跳ねのけて、しばらくは心の安寧を保とう。そう決めていた。
と白那は言う。
その瞬間の言葉の威力はとてつもなく強い。
特に初めて会った日の、白那のあの剣幕と言ったら、肝の座った屈強な戦士でも怯えてしまうんじゃないかと言うほどだった。
その瞬間、パリッと自分の殻の一部が割れてしまう感覚があって、俺は慌てて固め直したのを覚えている。
白那を見た瞬間に「マズい」と思ったのは、高校入学時からこれまで積み重ねてきたキャラクターが崩れる可能性が高いと瞬時に思ったからだ。
初めて会った白那は知る由もないけれど、そのときの俺は、確固たる決意を持ってキャラクターを演じようと決めていた。
鼻持ちならない、不遜なキャラクターを。
ひとえにそれは自衛のためだ。
すべて跳ねのけて、しばらくは心の安寧を保とう。そう決めていた。