カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
すべては、彼女のために
問題は兄の玻璃也のやらかしから始まった。
兄が俺の写真を使って複数のマッチングアプリに登録したことから、なぜか再び人から声をかけられることが増えたのだ。
そのことを知らずに、学校帰りに一度声をかけられて、つい返事をしてしまったら、
「何で既読スルーするんですか?」
「マッチングしたし約束したのにスルーってひどくないですか?」
と女性に詰め寄られる。
そばにいた彰文がとりなしてくれて何とか事なきを得たが、まったく身に覚えのないことを責められる経験は久々だった。
そうして、心の安寧がまた崩されたのだ。
家に帰ってから、玻璃也に詰め寄ったら、
「サイトのリサーチのために、アプリ利用が必要なんだよ」
と言う。
兄はサイトの運営の副業をしている。
「自分の写真で登録しろよ!」
と言えば、
「会社バレするじゃん」と言うのだった。
「いや、俺だって学校バレするだろ」
今のキャラクター的には、マッチングアプリに複数登録していて、出会いを求めていると思われるのは微妙だ。
そもそも高校生は登録不可だと思うから、学校にバレたら指摘されるだろう。
何より、白那に知られたら、より嫌われる可能性が高い、仲良くなる可能性が低くなる、という考えが頭に浮かんだ。
兄が俺の写真を使って複数のマッチングアプリに登録したことから、なぜか再び人から声をかけられることが増えたのだ。
そのことを知らずに、学校帰りに一度声をかけられて、つい返事をしてしまったら、
「何で既読スルーするんですか?」
「マッチングしたし約束したのにスルーってひどくないですか?」
と女性に詰め寄られる。
そばにいた彰文がとりなしてくれて何とか事なきを得たが、まったく身に覚えのないことを責められる経験は久々だった。
そうして、心の安寧がまた崩されたのだ。
家に帰ってから、玻璃也に詰め寄ったら、
「サイトのリサーチのために、アプリ利用が必要なんだよ」
と言う。
兄はサイトの運営の副業をしている。
「自分の写真で登録しろよ!」
と言えば、
「会社バレするじゃん」と言うのだった。
「いや、俺だって学校バレするだろ」
今のキャラクター的には、マッチングアプリに複数登録していて、出会いを求めていると思われるのは微妙だ。
そもそも高校生は登録不可だと思うから、学校にバレたら指摘されるだろう。
何より、白那に知られたら、より嫌われる可能性が高い、仲良くなる可能性が低くなる、という考えが頭に浮かんだ。