カエル化姫は愛されたい、偽俺様王子は愛したい~推し活女子と天然一途男子は最強夫婦~
人生最大の失敗
その日。
初めて白那に音声通話をしたら、開口一番に、
「別れたい、婚約は破棄して欲しい」
と言われた。
理由を聞いても、ハッキリと言わなかったし、様子がおかしかったので、場所を聞いて駆けつける。朱那さんがいない日だったようで、白那は一人でサロンの片付けをしていたようだった。
アルコールの匂いがして、白那の様子が明らかにおかしいのが分かる。よろけた白那を支えると、触らないで、と言われた。肩が震えているのが分かって、いつもの感じとは違うと感じる。
白那の頬の赤みと、唇の腫れが気になったので思わず触れようとしたら、
「ダメ!瑠璃也が汚れちゃう」と言われて、俺は思わず白那を見た。両手で押し退けられる。
汚れちゃう?え、なんだそれ、と思った。
「帰って。一緒にいないほうがいい。私に触ったら汚れるから、帰って」
「何があった?」
と聞いても、白那は首を振るだけで言わない。
グラスに注いだビールと思しき飲み物を喉に注ぎ込んでいくので、さすがに止めに入った。
初めて白那に音声通話をしたら、開口一番に、
「別れたい、婚約は破棄して欲しい」
と言われた。
理由を聞いても、ハッキリと言わなかったし、様子がおかしかったので、場所を聞いて駆けつける。朱那さんがいない日だったようで、白那は一人でサロンの片付けをしていたようだった。
アルコールの匂いがして、白那の様子が明らかにおかしいのが分かる。よろけた白那を支えると、触らないで、と言われた。肩が震えているのが分かって、いつもの感じとは違うと感じる。
白那の頬の赤みと、唇の腫れが気になったので思わず触れようとしたら、
「ダメ!瑠璃也が汚れちゃう」と言われて、俺は思わず白那を見た。両手で押し退けられる。
汚れちゃう?え、なんだそれ、と思った。
「帰って。一緒にいないほうがいい。私に触ったら汚れるから、帰って」
「何があった?」
と聞いても、白那は首を振るだけで言わない。
グラスに注いだビールと思しき飲み物を喉に注ぎ込んでいくので、さすがに止めに入った。