氷の華とチョコレート

「あかりさんもカフェの方、やったりするんですか?」


 少しだけ、ホッとした声の真間さん。私も一息、深呼吸出来た。


「うん、土日の忙しい時だけね~、……瑛生くん、わたしには彼女紹介してくれないの?」


 あかりさんと呼ばれた人は、チラッと、私を見て言った。


「あっ……、えっと、彼女は氷室美羽さん、実は初めて誘って今日が初めてのデートなんです」

「えぇ、そうなんだ? デートにウチを選んでくれてありがとう」

「氷室さん」


 ドキッ

 声のトーン、少し低いままで呼ばれた。


「は、はい」

「こちらが友さんの奥さんで、あかりさん」


 真間さんは、私の方を真っ直ぐ見て言った。

 あっ、挨拶、しなくちゃ!


「はじめまして、氷室美羽です」

「よろしくね美羽ちゃん、友さんの奥さんのあかりです」

「こちらこそ、宜しくお願いします」


 あかりさんは、可愛くて、しっかりしてて、優しそうな感じがした。



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