双子アイドルは俺様暴走族!
あたしと彼とソフトクリーム
中央に芝生広場のある大きなショッピングモール。
今日は彼氏の安田ハジメ(ヤスダ ハジメ)と一緒に休日デート。
天気もいいし、芝生も気持ちいいし、大好きなソフトクリーム屋さんも出ていて大満足!
だったんだけれど……。
どうしてあたしは今、目の前にいる見ず知らずのイケメンに頭を下げて謝っているの……?
「いいっていいて、気にしないで?」
イケメンのその言葉にあたしはホッと胸をなで下ろして顔を上げた。
って、ちょっと待って?
だからどうしてあたしが頭なんか下げて……。
「この服ブランドものだけど、気にしないで」
そう言い、あたしが食べていたソフトクリームがベッタリとついてしまった服を見せる。
「……本当に……ごめんなさい!!」
あたしは再び深く深く頭をさげた。
あれ、おかしいな?
たしかハジメと一緒にソフトクリームを買って、ベンチに座って食べようとしたんだよね?
うんうん。
それで移動していたら急に目の前を歩いていた男の人が立ち止まって、それであたしがソフトクリームごとその人にぶつかってしまったと……。
ついさっきまでの出来事を呼びさまし、あたしは『その人』であるイケメンを見た。
中肉長身でスタイル抜群。
ふわふわした栗色の髪に大きな黒目。
スッと通った鼻筋にきめ細やかな肌……。
うわ。
完璧。
太陽の光を浴びて更にキラキラと輝くイケメンに目がくらむ。
でも、待って?
さっきのあたしの記憶だと、あたしって別になにも悪くないよね?
確かにぶつかったのはあたしだけれど、突然立ち止まったイケメンにだって非はある。
「あ、あのですねぇ……」
「ん、なに?」
『なに?』と、エクボを見えて小首をかしげるイケメン。
その可愛さにブハッとあたしは鼻血を吹き出した。
「あはは、鼻血出てるよ? 大丈夫?」
「だ、大丈夫です……」
両手で鼻を覆い、ドクドクと流れ出す鼻血を止めようと試みる。
しかし全く止まる気配はない。
仕方ない。
なんだか理不尽だけれど、貧血で倒れてしまう前にここは退散したほうがよさそうだ。
あたしはイケメンに軽くお辞儀をして、近くのトイレへむけてタタッとかけだした。
早く止血してハジメとのデートを楽しまなきゃ。
今日は彼氏の安田ハジメ(ヤスダ ハジメ)と一緒に休日デート。
天気もいいし、芝生も気持ちいいし、大好きなソフトクリーム屋さんも出ていて大満足!
だったんだけれど……。
どうしてあたしは今、目の前にいる見ず知らずのイケメンに頭を下げて謝っているの……?
「いいっていいて、気にしないで?」
イケメンのその言葉にあたしはホッと胸をなで下ろして顔を上げた。
って、ちょっと待って?
だからどうしてあたしが頭なんか下げて……。
「この服ブランドものだけど、気にしないで」
そう言い、あたしが食べていたソフトクリームがベッタリとついてしまった服を見せる。
「……本当に……ごめんなさい!!」
あたしは再び深く深く頭をさげた。
あれ、おかしいな?
たしかハジメと一緒にソフトクリームを買って、ベンチに座って食べようとしたんだよね?
うんうん。
それで移動していたら急に目の前を歩いていた男の人が立ち止まって、それであたしがソフトクリームごとその人にぶつかってしまったと……。
ついさっきまでの出来事を呼びさまし、あたしは『その人』であるイケメンを見た。
中肉長身でスタイル抜群。
ふわふわした栗色の髪に大きな黒目。
スッと通った鼻筋にきめ細やかな肌……。
うわ。
完璧。
太陽の光を浴びて更にキラキラと輝くイケメンに目がくらむ。
でも、待って?
さっきのあたしの記憶だと、あたしって別になにも悪くないよね?
確かにぶつかったのはあたしだけれど、突然立ち止まったイケメンにだって非はある。
「あ、あのですねぇ……」
「ん、なに?」
『なに?』と、エクボを見えて小首をかしげるイケメン。
その可愛さにブハッとあたしは鼻血を吹き出した。
「あはは、鼻血出てるよ? 大丈夫?」
「だ、大丈夫です……」
両手で鼻を覆い、ドクドクと流れ出す鼻血を止めようと試みる。
しかし全く止まる気配はない。
仕方ない。
なんだか理不尽だけれど、貧血で倒れてしまう前にここは退散したほうがよさそうだ。
あたしはイケメンに軽くお辞儀をして、近くのトイレへむけてタタッとかけだした。
早く止血してハジメとのデートを楽しまなきゃ。
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