双子アイドルは俺様暴走族!
契約‐晴side‐
いきなり鼻血を吹いてそのまま倒れてしまったカヤに、あれは「はぁ……」と、ため息をついた。
今カヤはソファに寝かせ、鼻にティッシュを詰めてやった。

まだ目は覚ましていない。
「本当に面白い女だな」
圭がそう言い、カヤの頬をツンツンとつつく。

カヤは少し眉間にシワを寄せたけれど、まだ眠っている。
「まさか俺たちの事を知らないとは思わなかった」
俺はそう答え、部屋の中にある小さな冷蔵庫からペットボトルのジュースを一本取り出した。

この冷蔵庫にはスーパーの新商品がいつも常に入れられている。
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