今日は学校休んで君のところに行くつもり
「光部、すげー顔が強張ってっけど大丈夫か?」
「あ、うん。もう大丈夫……。だって、学校に来たし」
担任の先生が教室に入ってきた。
先生は去川を一瞥し、「元気そうで何より」と声をかけただけだった。
頼りなさそうだ。
こういうことって本当は先生に言った方がいいんだろうけどさ。
『君たちの道しるべとなれるよう、この一年間先生は頑張ろうと思う』
そう四月に言った先生は、今や『提出物さえ守ってくれればいい』と匙を投げていた。
「なんかあればすぐ言えよ」
長谷川がノートを平らにしようと、今度は逆向きにノートを巻きながら言った。
「こう見えてすげー頼りになんだかんな、俺」
「…… 長谷川。あのさ、助けてほしいの」
「よしきた。なんだ?」
前のめりになった長谷川の肩をそのまま自分の方へ引き寄せて、少し赤くなっている彼の耳に近づいた。
「去川を助けてあげてほしいの。手伝って」