語彙力ゼロなアドレナリン女子は、ダウナーなイケボ男子をおとしたい
翡翠の背中の部分に黒いもやがいつも見える。マッサージをしていけば少し消えるけれど、やっぱり黒い塊が残っているので、多分その部分が翡翠の病巣なんだろう、と思った。
施術台の上で、「ここ、悪いものあるね」と言って背中を撫でたら、何で分かんの?と聞かれる。
黒いもやの話をしたら、へぇ、と半信半疑な返事をされた。
病気があっても、ひょっとしたら少しくらいは良くできるのかもしれない、とは思ったけれど、どれだけ揉みほぐそうとしても、黒い塊は消えることはない。
「やっぱり、完治は出来ないんだね。水樹の力ってこの程度」
と私は落胆してしまう。
「朱那に触れられると、余計な力が抜けるし、疲れも取れる。なんか持ってるのはたしかだな」
と翡翠は言う。
褒められた?と思ったので、「今の褒めたの?」とガッツいてしまったら、
「お前ちょっと黙れ、余韻を残せ」と一蹴される。
施術台の上で、「ここ、悪いものあるね」と言って背中を撫でたら、何で分かんの?と聞かれる。
黒いもやの話をしたら、へぇ、と半信半疑な返事をされた。
病気があっても、ひょっとしたら少しくらいは良くできるのかもしれない、とは思ったけれど、どれだけ揉みほぐそうとしても、黒い塊は消えることはない。
「やっぱり、完治は出来ないんだね。水樹の力ってこの程度」
と私は落胆してしまう。
「朱那に触れられると、余計な力が抜けるし、疲れも取れる。なんか持ってるのはたしかだな」
と翡翠は言う。
褒められた?と思ったので、「今の褒めたの?」とガッツいてしまったら、
「お前ちょっと黙れ、余韻を残せ」と一蹴される。