語彙力ゼロなアドレナリン女子は、ダウナーなイケボ男子をおとしたい
 ここまで来るのには、それなりに大変だった。水樹家の女性特有の面倒なことがあったせいで、私の望む、アドレナリンドバドバの恋愛はほとんど出来ていない。
 やっと見つけた超絶イケメンに、ここで蹴られてしまったら、私は一生恋愛せずに死ぬのかもしれない。

 それが、先のプロポーズに繋がる。
「私と、やりまくってから死んでよ」

 それが私の血まみれのプロポーズだった。

 これまでトライ&エラーを繰りかえして、私の恋心は血まみれなのだ。
 私の言葉に、翡翠は、目を見開いてはあ?と言う。

「今から私と子どもを作れば、きっと4年くらいは生かしてあげられる。だから、私と結婚して」

 私の決死のプロポーズは、「は?バカじゃん」の一言でなかったことになった。
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