語彙力ゼロなアドレナリン女子は、ダウナーなイケボ男子をおとしたい
「絶対に何にもねぇ、って言ってたのに」
 根負けした私が視線を逸らすと、翡翠は私の頬に手を触れてきて、自分の方を向かせる。

「絶対ほど、信用できない言葉はないって覚えとけよ」
「意外にガッツくんだね」

「こんなチャンス逃したら、損じゃん。気持ちいいかも、なんだろ?」
 首元にキスが落ちてきて、甘く痺れた。

「後悔しても、放してあげないからね」
「望むところ、骨身に刻むわ」
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