財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。
そばにいてほしい



「……あ、愛百合ちゃん。起きた?」


 目が覚めると私は、ベッドの上にいた。確か私はお風呂から出て着替えをして、彼に見られたんだ。思い出して私は今の格好を確認する……いつものパジャマだ。


「はい……あの、葵さん。もしかして、着替えをしてくれたんですか?」

「ちが、違うくないけど……なるべくは見てない。大丈夫だ!」

「え、それは私が、急に倒れたからで……身体の傷見たんですよね」


 そりゃあ、見たよね。着替えさせてくれたんだから。


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