財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。



「分かりました。受けさせていただきます」

「ありがとう。では、今日からは使用人の仕事はしないことだ。お見合いは、二週間後。それまでに、お嬢様らしく作法を覚えなさい。分かったね?」

「かしこまりました」

「愛百合には、レディースメイド見習いの槙野(まきの)と高橋を付ける」


 レディースメイドは、奥様付きのメイドだ。その見習いは、レディースメイドを目指すメイドで将来的には優斗さんの奥さんになる人に付く予定の優秀なメイドだ。


「あなた! それはっ」

「もう決めたことだ。口出しするな。槙野たちなら、礼儀作法も完璧だ。少しは令嬢らしくなるだろう」


 旦那様は、もう決めたことだと言い決定事項を伝えられて私は今まで狭かった部屋から大きな部屋に移動となり私は『ご令嬢』として過ごすことになり、私はお見合いをすることになった。




 
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