財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。
目を開くと、葵さんに抱きしめられていていた。とても温かくて幸福感に包まれる。
少し動くと胸元で何か音がした。なんだろうと彼から離れようとしたが、ぎゅっと抱きしめられていて身動きが取れないでいると「んー……」と葵さんが声を出して目を覚ました。
「おはよ……愛百合ちゃん」
「おはよう、ございます。葵さん……あの、少し離れてはくれませんか?」
「だーめ。俺はもう少しくっついてたい……それに、愛百合ちゃん気づいてくれないし」
何を?と思って首を傾げると、葵さんは胸元を指で指した。私は自分の胸元を見ると、ピンクゴールドのチェーンに青の宝石が付いているネックレスがある。