シテくれないわたしの彼氏~モンスターバトル~
条件の提示
若槻との連絡のあと、彼からも連絡が来て、「両親に会わせたいから、予定を教えてほしい」と言われた。
展開の早さに驚くけれど、思えば彼も私の両親にも会っているのだし、何も不思議なことじゃないのかもしれない。
のん気に構えていたので「土曜日ならバイトないよ、会えるよ」と伝えた。じゃあその日にしよう、とトントン拍子に顔合わせの予定が決まる。
私ののんびり加減と相反して、カフェで出会ったご両親の様子は尋常じゃなかった。
「とんでもないものを産んでしまってゴメンね」
とお母さん。
「ゲームで言えば、いわゆるメンヘラ案件、ヤンデレタイプだと思うんだ。でも、これはリアルだからシナリオはない。もし間違って手を出してしまったからって、わざわざ沼に落ちる必要はないんだよ。未来は自由なはずだ。逃げていい」
とお父さん。
何のことを言っているのだろう?と私は首をかしげてしまう。
私の様子を受けて、彼がご両親に説明する。
「村瀬さんにはまだ条件の話はしていないんだ。なにせ、まだ未成年だし」と彼が言うとお母さんは顔を手で覆う。
「とうとう未成年にも魔の手を伸ばしたの?法にも抵触するかもしれない」
「いよいよまずい気がするね。シグナル保険だけでは、抑止力としては不十分なのかもしれない」
とお父さんは何やらスマホで検索を始める。
展開の早さに驚くけれど、思えば彼も私の両親にも会っているのだし、何も不思議なことじゃないのかもしれない。
のん気に構えていたので「土曜日ならバイトないよ、会えるよ」と伝えた。じゃあその日にしよう、とトントン拍子に顔合わせの予定が決まる。
私ののんびり加減と相反して、カフェで出会ったご両親の様子は尋常じゃなかった。
「とんでもないものを産んでしまってゴメンね」
とお母さん。
「ゲームで言えば、いわゆるメンヘラ案件、ヤンデレタイプだと思うんだ。でも、これはリアルだからシナリオはない。もし間違って手を出してしまったからって、わざわざ沼に落ちる必要はないんだよ。未来は自由なはずだ。逃げていい」
とお父さん。
何のことを言っているのだろう?と私は首をかしげてしまう。
私の様子を受けて、彼がご両親に説明する。
「村瀬さんにはまだ条件の話はしていないんだ。なにせ、まだ未成年だし」と彼が言うとお母さんは顔を手で覆う。
「とうとう未成年にも魔の手を伸ばしたの?法にも抵触するかもしれない」
「いよいよまずい気がするね。シグナル保険だけでは、抑止力としては不十分なのかもしれない」
とお父さんは何やらスマホで検索を始める。