シテくれないわたしの彼氏~モンスターバトル~
そしてある日、注文を取りに向かった私に言う。
「オレと付き合ってくれませんか?」
若槻の思考回路が分からなかった。
付き合っている人がいるといったはずなのに、それはなかったことにされているの?と思う。ぼんやりと若槻を見つめている私に、若槻は言った。
「何もない付き合いがあるなら、何かある付き合いあってもいいっすよね?」
意味するところは分かったけれど、正面切って言われると思わず言葉を失う。
「レモネードお願いします」
呆然とする私には構うことなく、若槻が注文を告げてきた。
我に返った私はキッチンへと行く。
ドリンクを持っていったときには少しだけ気持ちが落ち着いていた。にもかかわらずドリンクを持っていくと、
「さっきの答え聞きたいです」と言ってくる。
この場で答えにくいのをきっと気づいていて、聞いているのだと思った。
「すぐには答えられません」
と私は伝えると、若槻は頷いてドリンクを口にする。
「じゃあ待ってます」と言うのだった。
非常にまずいと思う。
完全にペースを乱されていた。
グイグイ来られるのに慣れていないせいだ。
「何かある付き合い」
に誘われているのは、非常に困ったことだった。
彼氏と「何か」があれば、一番いいはずだ。もうそういうのする人いるから、「付き合っているから!」と主張できる。
でも、彼氏いわく、別の人とそういうことになるのが「仕方ない」とすれば、そうすればいいんだろう?
「オレと付き合ってくれませんか?」
若槻の思考回路が分からなかった。
付き合っている人がいるといったはずなのに、それはなかったことにされているの?と思う。ぼんやりと若槻を見つめている私に、若槻は言った。
「何もない付き合いがあるなら、何かある付き合いあってもいいっすよね?」
意味するところは分かったけれど、正面切って言われると思わず言葉を失う。
「レモネードお願いします」
呆然とする私には構うことなく、若槻が注文を告げてきた。
我に返った私はキッチンへと行く。
ドリンクを持っていったときには少しだけ気持ちが落ち着いていた。にもかかわらずドリンクを持っていくと、
「さっきの答え聞きたいです」と言ってくる。
この場で答えにくいのをきっと気づいていて、聞いているのだと思った。
「すぐには答えられません」
と私は伝えると、若槻は頷いてドリンクを口にする。
「じゃあ待ってます」と言うのだった。
非常にまずいと思う。
完全にペースを乱されていた。
グイグイ来られるのに慣れていないせいだ。
「何かある付き合い」
に誘われているのは、非常に困ったことだった。
彼氏と「何か」があれば、一番いいはずだ。もうそういうのする人いるから、「付き合っているから!」と主張できる。
でも、彼氏いわく、別の人とそういうことになるのが「仕方ない」とすれば、そうすればいいんだろう?