腕の翼❗

1章 泣いていた。

泣いていた。



ボクは、戦場で1人。




ピストルを捨てて、爆弾を抱きしめて、


泣いていた。





「うわぁーーーーーーーーーーーーっ!




こんなことやったらっダメだよぉっ!




みんなっ死んじゃうよぉっ!



誰もっ生き残れないっ!」





ボクは、叫び続けた!




呆れた敵の兵士は、こつんっ!



飴をボクの頭に投げつけた!



ボクはすぐ食べた!





「おいしぃーよぉーーーーーーーーーーーーっ!ありがとぉーーーーーーーーーーーーっ!」





呆れてボクの腕の中の爆弾は、爆発しない。







ボクが泣いてる間に、倒れる人の音が、何かの曲のように聴こえた・・・・・・。




ずっと目を閉じていると、血の香りがした。





そっと目を開けると、




みんな、死んでいた。




息をする永遠に流れる歌声が、もうっ聴こえない!







「みんなぁっ!



生きてっ!




生きてぇっ!



生きてっよぉ・・・・・・、」








「仕方ねぇなぁっ!」



「お兄ちゃんっ!」







お兄ちゃんは、泣いているボクを後ろから抱きしめたっ!





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