君の隣で歌いたい。
♢♢♢
すっかり濡れねずみになってしまった私は土井ちゃんの家で着替えを貸してもらい、暖かいココアまでごちそうになっている。
土井ちゃんはスマホで【linK】の曲を流し、この歌詞がどうのここの音がどうのと語っていて、私は自分がどれだけ幸せ者であるかを噛みしめた。
その後私はぽつりぽつりと【linK】のことと、家のこと、過去のことを語った。
土井ちゃんはそれを黙って聞いてくれた。
そして沢里のことを話すと急に天を仰いで頭を抱えてしまったのでドキリとする。
「あー悔しい! 沢里も気付いてたんだ! しかも沢里が【haru.】って……もしかして放課後二人でしょっちゅう消えてたのは曲作ってたから?」
「ご、ごめん」
「あーもう許す! だって、新曲めちゃくちゃよかったもん。でも急にどうして教えてくれる気になったの?」
「あっそうだった! あのね、今度ライブに出るの。土井ちゃんをどうしても呼びたくて、でもその前に黙ってたことを謝りたくて」
「ライブ?」
すっかり濡れねずみになってしまった私は土井ちゃんの家で着替えを貸してもらい、暖かいココアまでごちそうになっている。
土井ちゃんはスマホで【linK】の曲を流し、この歌詞がどうのここの音がどうのと語っていて、私は自分がどれだけ幸せ者であるかを噛みしめた。
その後私はぽつりぽつりと【linK】のことと、家のこと、過去のことを語った。
土井ちゃんはそれを黙って聞いてくれた。
そして沢里のことを話すと急に天を仰いで頭を抱えてしまったのでドキリとする。
「あー悔しい! 沢里も気付いてたんだ! しかも沢里が【haru.】って……もしかして放課後二人でしょっちゅう消えてたのは曲作ってたから?」
「ご、ごめん」
「あーもう許す! だって、新曲めちゃくちゃよかったもん。でも急にどうして教えてくれる気になったの?」
「あっそうだった! あのね、今度ライブに出るの。土井ちゃんをどうしても呼びたくて、でもその前に黙ってたことを謝りたくて」
「ライブ?」