夫婦ごっこ
会社を出た段階で由紀に連絡したときには修平は帰宅前ということだったが、由紀の家についてみると玄関に現れたのは修平だった。
「おう、いらっしゃい。由紀奥いるから上がれよ」
「うん、ありがとう」
修平の姿を目にすれば、さすがに心臓がドキッとしたが、まだいつもの不快感はやってこない。奈央は思ったよりも落ち着いた状態で修平と言葉を交わしていた。だが、これだけではまだ何とも言えないだろう。由紀とも顔を合わせれば何かわかるかもしれないと、奈央は修平に続いて奥のリビングへと入っていった。
「お姉ちゃん、いらっしゃい!」
「突然ごめんね」
「別にいいよ。お姉ちゃんならいつ来ても」
「ありがとう」
由紀と修平二人が揃っているところを見てもまだ大丈夫そうだ。まったく何も感じないわけではないが、以前に比べれば遥かにマシになっている。ほんの少しの切なさがあるだけで胸を抉るような痛みはない。自分のその状態に、奈央はある一つの気持ちに確信を持ちつつあったが、まだもう少し後押しが欲しかった。
「おう、いらっしゃい。由紀奥いるから上がれよ」
「うん、ありがとう」
修平の姿を目にすれば、さすがに心臓がドキッとしたが、まだいつもの不快感はやってこない。奈央は思ったよりも落ち着いた状態で修平と言葉を交わしていた。だが、これだけではまだ何とも言えないだろう。由紀とも顔を合わせれば何かわかるかもしれないと、奈央は修平に続いて奥のリビングへと入っていった。
「お姉ちゃん、いらっしゃい!」
「突然ごめんね」
「別にいいよ。お姉ちゃんならいつ来ても」
「ありがとう」
由紀と修平二人が揃っているところを見てもまだ大丈夫そうだ。まったく何も感じないわけではないが、以前に比べれば遥かにマシになっている。ほんの少しの切なさがあるだけで胸を抉るような痛みはない。自分のその状態に、奈央はある一つの気持ちに確信を持ちつつあったが、まだもう少し後押しが欲しかった。