夫婦ごっこ
「ごめん、ごめんなさい。黙っててごめんなさい。嘘つかないって約束なのに言えなくてごめんなさい」
「いや、僕のほうこそ、気づいてあげられなくてごめんね? でも、それならどうして僕のこと避けてたの?」
「迷惑ってわかってるから……こんな想い寄せられても困るって……でも、もう消せないの……ごめんっ」
「奈央さん……迷惑なんて思わないよ? 困ったりしない。僕を好きになってくれてありがとう、奈央さん」
義昭はやっぱり優しかった。こんな気持ち向けられても困るだけのはずなのに、笑ってありがとうとまで言ってくれる。でも、奈央は義昭に我慢をしてほしくなかった。全部正直に言ってくれればいいと思った。そして、その上で一緒にいられる道を選んでほしいと思った。
「いいの。優しいこと言わなくていいよ。振ってくれていい……でも、離れたくないっ。両想いになれる人を見つけたわけじゃないから、ルールには抵触しないでしょ? だから、離婚したくない。まだそばにいたい。お義姉さんのことも隠さなくていいから、家族でいたい」
自分の願いを口にしたら、さらに涙が止まらなくなった。もうどうにも止められなくて顔を覆って泣いていたら、すぐ真横から気配が伝わってきた。義昭が奈央の隣に移動してきたらしい。
「いや、僕のほうこそ、気づいてあげられなくてごめんね? でも、それならどうして僕のこと避けてたの?」
「迷惑ってわかってるから……こんな想い寄せられても困るって……でも、もう消せないの……ごめんっ」
「奈央さん……迷惑なんて思わないよ? 困ったりしない。僕を好きになってくれてありがとう、奈央さん」
義昭はやっぱり優しかった。こんな気持ち向けられても困るだけのはずなのに、笑ってありがとうとまで言ってくれる。でも、奈央は義昭に我慢をしてほしくなかった。全部正直に言ってくれればいいと思った。そして、その上で一緒にいられる道を選んでほしいと思った。
「いいの。優しいこと言わなくていいよ。振ってくれていい……でも、離れたくないっ。両想いになれる人を見つけたわけじゃないから、ルールには抵触しないでしょ? だから、離婚したくない。まだそばにいたい。お義姉さんのことも隠さなくていいから、家族でいたい」
自分の願いを口にしたら、さらに涙が止まらなくなった。もうどうにも止められなくて顔を覆って泣いていたら、すぐ真横から気配が伝わってきた。義昭が奈央の隣に移動してきたらしい。