夫婦ごっこ
「奈央ちゃん、甘えるの上手になったね」
「義くんがいっぱい甘やかすからだもん」
両想いになってからの義昭の甘やかしぶりは本当にすごい。奈央を腕の中に抱き入れ、かわいいかわいいと褒めちぎり、口を開けばすぐに奈央が好きだと告げてくる。最初こそその溺愛ぶりに困惑していた奈央だが、毎日のようにそんな扱いをされては、奈央も甘えるのが当たり前になってしまった。今はもう義昭の前では何も取り繕っていない。思うがままに甘えている。
「ふふ、そうだね。奈央ちゃんのことはいつでも甘やかしたくなる」
「甘えるの子供っぽい?」
「僕の前でだけ幼くなる奈央ちゃん、かわいくていいと思うよ? 気にせずいっぱい甘えてごらん?」
「やっぱりすぐに甘やかす」
「奈央ちゃんがかわいいから仕方ない」
「もう……私、自分がこんなふうになるなんて思ってなかった」
「奈央ちゃんが甘えるのは僕にだけだもんね?」
「うん。義くんだけ。こんなの他の人には見せられない」
「それは僕も見せたくないな。甘えてくる奈央ちゃんかわいすぎるから」
「別にごっこなんてしなくても、こうするのは義くんの前でだけなのに」
こんなふうにベタベタするのは義昭と二人きりのときだけだ。誰かがいるときにはちゃんとかしこまった態度を取っている。けれど、義昭からするとそれでは足りないらしい。意識的に気を引き締めるようにごっこをさせられる。
「義くんがいっぱい甘やかすからだもん」
両想いになってからの義昭の甘やかしぶりは本当にすごい。奈央を腕の中に抱き入れ、かわいいかわいいと褒めちぎり、口を開けばすぐに奈央が好きだと告げてくる。最初こそその溺愛ぶりに困惑していた奈央だが、毎日のようにそんな扱いをされては、奈央も甘えるのが当たり前になってしまった。今はもう義昭の前では何も取り繕っていない。思うがままに甘えている。
「ふふ、そうだね。奈央ちゃんのことはいつでも甘やかしたくなる」
「甘えるの子供っぽい?」
「僕の前でだけ幼くなる奈央ちゃん、かわいくていいと思うよ? 気にせずいっぱい甘えてごらん?」
「やっぱりすぐに甘やかす」
「奈央ちゃんがかわいいから仕方ない」
「もう……私、自分がこんなふうになるなんて思ってなかった」
「奈央ちゃんが甘えるのは僕にだけだもんね?」
「うん。義くんだけ。こんなの他の人には見せられない」
「それは僕も見せたくないな。甘えてくる奈央ちゃんかわいすぎるから」
「別にごっこなんてしなくても、こうするのは義くんの前でだけなのに」
こんなふうにベタベタするのは義昭と二人きりのときだけだ。誰かがいるときにはちゃんとかしこまった態度を取っている。けれど、義昭からするとそれでは足りないらしい。意識的に気を引き締めるようにごっこをさせられる。