夫婦ごっこ
そうして婚約から約半年後、先に入籍を済ませた二人はついに今日結婚式を挙げた。
結婚式については、女性のほうが憧れが強いだろうからと義昭は奈央の意見を全面的に受け入れてくれた。奈央としては両親に花嫁姿を見せられれば十分だったから、親族のみの挙式と会食にし、友人や同僚には報告だけで済ませることにした。
二人には大きな秘密があるから、盛大な式を挙げることにどうしても引け目があったのだ。義昭は披露宴をしなくていいのかと何度も心配してくれたが、元々披露宴自体に強い憧れはなかったから何の不満もなかった。むしろ義昭サイドのほうに不満が出ないだろうかと心配になった奈央だが、これが二人の望んでいる形だからと奈央の要望をしっかりと通してくれた。
そして、今日執り行われた二人の結婚式はとても穏やかな雰囲気で進んでいった。派手さは求めず、アットホームで温かい空気に満ちたその式は実に二人らしいものだったと思う。
両親が涙する姿を目にしたときには、嘘をついていることに少しの罪悪感が生まれたものの、それよりも両親を喜ばせることができた安堵感のほうが大きかった。この結婚を提案してくれた義昭に奈央は深く深く感謝した。
結婚式については、女性のほうが憧れが強いだろうからと義昭は奈央の意見を全面的に受け入れてくれた。奈央としては両親に花嫁姿を見せられれば十分だったから、親族のみの挙式と会食にし、友人や同僚には報告だけで済ませることにした。
二人には大きな秘密があるから、盛大な式を挙げることにどうしても引け目があったのだ。義昭は披露宴をしなくていいのかと何度も心配してくれたが、元々披露宴自体に強い憧れはなかったから何の不満もなかった。むしろ義昭サイドのほうに不満が出ないだろうかと心配になった奈央だが、これが二人の望んでいる形だからと奈央の要望をしっかりと通してくれた。
そして、今日執り行われた二人の結婚式はとても穏やかな雰囲気で進んでいった。派手さは求めず、アットホームで温かい空気に満ちたその式は実に二人らしいものだったと思う。
両親が涙する姿を目にしたときには、嘘をついていることに少しの罪悪感が生まれたものの、それよりも両親を喜ばせることができた安堵感のほうが大きかった。この結婚を提案してくれた義昭に奈央は深く深く感謝した。