妖帝と結ぶは最愛の契り
なのに謝罪の言葉を口にされ、正直戸惑う。
「小夜姉さまを思うと少々心苦しいですが……」
「でも、主上と美鶴様は仲睦ましいですし……小夜姉さまの入り込む余地もありませんしね」
「……」
本人がすぐそばにいるのに、結構酷いことを言っているのではないだろうか。
聞かなかったことにすればいいのか、笑って誤魔化せばいいのか。それすらも分からず美鶴は黙る。
「は? 何故そこに私が出てくるのですか?」
代わりに声を出したのは小夜だ。
本気で双子がなにを言っているのか分からないという顔をしていた。
「だって、小夜姉さまは今上帝がお好きなのでしょう?」
「幼い頃からかの御方を優しい眼差しで見ていること、私たちは知っております!」
そのまま以前美鶴に話したときの再現のように語り出す灯と香。
それを聞いている小夜はどんどん顔から表情が抜け落ちて行った。
「小夜姉さまがおかわいそうで……」
「不憫です」
涙を滲ませ悲し気に震える二人と共鳴するように小夜の指先も震えていく。
だが、思いまでは共鳴していなかったようだ。
小夜はすぅ、と息を吸い、はっきりと否定の声を上げた。
「小夜姉さまを思うと少々心苦しいですが……」
「でも、主上と美鶴様は仲睦ましいですし……小夜姉さまの入り込む余地もありませんしね」
「……」
本人がすぐそばにいるのに、結構酷いことを言っているのではないだろうか。
聞かなかったことにすればいいのか、笑って誤魔化せばいいのか。それすらも分からず美鶴は黙る。
「は? 何故そこに私が出てくるのですか?」
代わりに声を出したのは小夜だ。
本気で双子がなにを言っているのか分からないという顔をしていた。
「だって、小夜姉さまは今上帝がお好きなのでしょう?」
「幼い頃からかの御方を優しい眼差しで見ていること、私たちは知っております!」
そのまま以前美鶴に話したときの再現のように語り出す灯と香。
それを聞いている小夜はどんどん顔から表情が抜け落ちて行った。
「小夜姉さまがおかわいそうで……」
「不憫です」
涙を滲ませ悲し気に震える二人と共鳴するように小夜の指先も震えていく。
だが、思いまでは共鳴していなかったようだ。
小夜はすぅ、と息を吸い、はっきりと否定の声を上げた。