妖帝と結ぶは最愛の契り
(良かった、小夜の想い人が弧月様ではなくて)
双子から小夜が弧月を好きだと聞いたとき、真実かどうかも分からないと思っていながら胸が騒めいた。
小夜は自分の目から見ても素敵な女性で、それに幼い頃から弧月を知っている人だ。
弧月が自分に向けてくれる愛情は紛れもない真実で、同じものを他の女性に向けている様子は欠片もない。
それでも弧月にとっては幼い頃から仲の良い相手で……しかも完璧な女性。
そんな女性が弧月を好いているとなれば、どんなに弧月の言葉を信じていようと不安にはなる。
(私、小夜に嫉妬してしまっていたのね)
小夜が弧月を思っていると聞いてからずっと胸の奥にあった騒めき。
その正体が嫉妬から来る焦りだったのだと、美鶴はやっと気付いた。
「小夜はそのような殿方が好きなのね」
「え? あ、申し訳ありません。つい語ってしまい……」
美鶴が声をかけると、語り過ぎたと謝罪し頭を下げる小夜。
恥じらっているのか少し耳が赤くて、美鶴はまた小夜を可愛らしいと思った。
「いいのです。おかげで分かったこともありますし」
「分かったこと、でございますか?」
「ええ……ごめんなさい、小夜。私、あなたに嫉妬していたみたい」
素直に思っていたことを告げる。
嫉妬なんて醜い感情を向けてしまっていたなど、申し訳ないと謝罪した。
だが、小夜は軽く驚いただけでふっと目元を緩める。
双子から小夜が弧月を好きだと聞いたとき、真実かどうかも分からないと思っていながら胸が騒めいた。
小夜は自分の目から見ても素敵な女性で、それに幼い頃から弧月を知っている人だ。
弧月が自分に向けてくれる愛情は紛れもない真実で、同じものを他の女性に向けている様子は欠片もない。
それでも弧月にとっては幼い頃から仲の良い相手で……しかも完璧な女性。
そんな女性が弧月を好いているとなれば、どんなに弧月の言葉を信じていようと不安にはなる。
(私、小夜に嫉妬してしまっていたのね)
小夜が弧月を思っていると聞いてからずっと胸の奥にあった騒めき。
その正体が嫉妬から来る焦りだったのだと、美鶴はやっと気付いた。
「小夜はそのような殿方が好きなのね」
「え? あ、申し訳ありません。つい語ってしまい……」
美鶴が声をかけると、語り過ぎたと謝罪し頭を下げる小夜。
恥じらっているのか少し耳が赤くて、美鶴はまた小夜を可愛らしいと思った。
「いいのです。おかげで分かったこともありますし」
「分かったこと、でございますか?」
「ええ……ごめんなさい、小夜。私、あなたに嫉妬していたみたい」
素直に思っていたことを告げる。
嫉妬なんて醜い感情を向けてしまっていたなど、申し訳ないと謝罪した。
だが、小夜は軽く驚いただけでふっと目元を緩める。