私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

そして翌日


僕は玲華さんのことを引きずりながらも仕事に向かった









「先輩、おはようございます」

「おう、山中
 大丈夫かー?」

「1日休ませてもらえたので………」

「…………ちゃんと気持ち切り替えろよ」

「分かってます」

「ならいい
 俺は帰るが………他にもいるからさ
 何かあったら頼れよ」

「はい」

「それと…………岩本さん
 昨日は俺が担当してたんだが………」

「どうかしました…?」

「………………一度病院から逃げ出した
 橋から飛び降りようとしてたところを通行人の人が引き止めてくれて警察に保護された
 病院に戻ってからも………自殺を何度か図ろうとして…………強制的に眠ってもらってる」

「っ………………僕の………せい………」

「山中のせいではない
 …………医者は神様じゃない
 助けられないこともあるんだよ…………」

「………………」

「そろそろ彼女も目覚ますと思う
 普段より気にかけてやれ
 必要なら心療内科とかも考えろ」

「……………分かりました
 ありがとうございます」

「じゃあ後はよろしく
 ほどほどに頑張れよー」


そして先輩は帰っていった








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