私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「………………まだ離れたくない」

「………香音の家まで送るよ
 そしたらまだ一緒にいられる」

「……家来る…?」

「家の前までな」

「………………………」

「………お前の家で二人きりになったら……俺、自分を止められる自信ない」

「…………………雄斗ならいいのに…………」

「……………もっと自分の体大事にしろ
 俺だって…………そうしたいのはやまやまだけど………お前のこと傷つけたくない」

「……………………………」

「もうちょっとで夢叶いそうなんだろ?
 そんな時に体壊させたくないし」

「………………分かった……」

「香音、大好きだよ
 大好きだから………大切にしたいの
 それは分かってくれるか?」

「……………私も……雄斗が……好き………」

「フフッ、ありがと
 じゃあ帰ろっか!」


そうして手を繋ぎながら再び歩き出した



















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