私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「はい………
 原因は分からないんですけど………仕事から帰って来たら香音が放心状態で………
声かけても反応してくれないし………目も合わないし………動く気配もなくて……
 物も散乱してるし………香音の近くにタバコとカッターも落ちてて…………
 本当に何が起きたのか分からなくて………」

「香音さん、怪我とかはしている様子はありますか?」

「見た感じなさそうなんですけど………あまり良く分からなくて…………」

「………分かりました
 今から心療内科の先生とそちらに伺いたいのですが………よろしいですか?」

「いいんですか…?」

「ちょうど帰ろうと思っていたところなので
 住所教えてもらってもいいですか?」


住所を教えて、俺は電話を切った

なるべく早く来てくれるみたい


そして香音のところに戻った

「……香音、山中先生来てくれるって
 山中先生となら話せるかな………」

「………………………………」

「……………大丈夫だからな
 俺はずっと側にいるから」

そして山中先生が来るのを待った






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