私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「それ
香音さんに渡して」
「あぁ」
そして彼女の手にはパーカーが収まった
心なしか少し表情が明るくなったきがする
香音さんを抱えながら下山さんのところへ向かった
「……下山さん、少しいいですか?」
「はい
香音どうですか?」
「先程と変わらず……………なので病院で少し様子を見ようと思います
今度は心療内科の方で入院となるので………病室も変わります
心療内科なら医者でも簡単には入れないところです」
「そう………ですか
分かりました
俺も行ってもいいですか?」
「………今日はもう遅いので休んでください
また明日来てもらえると嬉しいです」
「…………………」
「彼女の部屋、綺麗にしてあげてください
あの部屋のままだと可哀想ですから」
「………ですね
また明日行きます
香音のことよろしくお願いします」
こうして僕と後藤は香音さんと一緒に病院へ向かった