私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「いつもより………元気というか……テンションは高いですね
それと…………人との距離感がおかしいと思います」
「…………そうですよね
昨日、ここに向かっている途中で眠ってしまって………今朝起きてからあんな感じです
後藤先生が言うには昨日よりは良いのではないかと
会話も成り立っているので…………そのうち普段のテンションに戻ると言ってました」
「本当ですか!?
良かった…………」
「まぁ………それまでは……あのテンションだと思うので……許してあげてくださいね
僕達もなるべく離そうと試みたんですけど…………」
「………戻るならいいですよ
戻ってくれるなら………許しますよ」
「そう……ですね
一刻も早く戻ることを願いましょう」
「はい…!」
コンコン
ガラッ
「失礼します
山中先生はいるかしら?」
「あ、水無瀬院長」
「山中先生、連絡ありがとうね
ちょっと話したかったのよねー」
「いえ
では僕はこれで
下山さん、先に香音さんのところに戻ってます
話が終わったらきてくださいね」
そして山中先生は出て行った