私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「…………まぁ雄斗ならいいけどさ
 私もたくさんギューってする!」

「っていいながら今もしてるだろ
 とりあえず離れろ
 ここ学校だから」

「はーい…………」

「早く帰るぞー
 香音、何で来てるの?」

「電車ー」

「なら一緒に帰ろ!
 俺もバスだから」

「そっか……運転………」

「さすがに危ないからさ
 俺だけならいいんだけど他の人を巻き込んじゃう危険性を考えるとね」

「雄斗も危ないことはしちゃダメだよ
 私としては一緒に帰れるのは嬉しいけど………いいの?
 学校の人達に会わない?」

「もうバレてもいいだろ
 実習終わったしー」

「まぁ雄斗がいいならいいけど
 仕事は?」

「持ち帰ってやるからいいかなー
 とりあえず今日はお前といたいから」

「フフッ、嬉しい
 雄斗可愛いね」

「男に可愛い言うな!
 ほら、置いてくぞ」

「えー、待ってよー!」

雄斗が教室を出ていくのと一緒に私も出た


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