修学旅行からはじまる恋の話
「飛香ー!こっちこっち」
目的地の水族館のエントランスで、やっちゃんと巻くんと合流できた私たち。
やっちゃんが大きく手を振って私の名前を呼んだ。
「やっちゃん!巻くん、ごめんね心配かけて」
わたしが頭を下げると
「本当だよー、電車降りたら2人いないからびっくりしちゃった」
と、やっちゃん。
「ホントホント。でも無事で何より」
続けたのは巻くんだ。
「委員長にこの紐付けといた方が正解だと思うんだけど」
ボソっと嫌味を言った菱田くんは、鈴をチリンと鳴らしながらさっさと1人で水族館に入っていく。
「正解じゃない…って、1人で行かないで」
時刻は午前11時。
私たちは、ようやく水族館に入館することができた。