君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

「うん……なんか話し合いしたいってメッセージを送ったのに、返事はないし、読まれてすらもなかった……」



遥陽とのメッセージ欄を開き、紗夜にほら、と画面を見せる。


話し合いをしようと決めたその日に、私からメッセージを入れたのだけど何も音沙汰なしで今日まできてしまった。


そのせいでソワソワとずっと落ち着かないし、考えることが多すぎて夜もあまりよく眠れていない。



「宿題はちゃんと終わらせたのね……」



私の話に突っ込む紗夜。


苦笑いしながら、メッセージの画面を見る。



「あー、こりゃめちゃくちゃ避けられてるね」


「やっぱり!?あー、なんか腹たってきた!こっちはちゃんと向き合おうとしてるのに、向こうが避けてたら意味ないじゃん!」



ずっと考えていたせいで、情緒不安定だ。


最近はすぐに怒ったり、泣いたりしてしまって、自分の感情がコントロールできていない。


ここまで感情をコントロール出来ないのは生まれて初めてだ。
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