君に抱いた恋心を記憶の中にそっとしまって。

『遥陽へ。
さっきまで電話していたのに、こんなメッセージを残してごめんね。だけど最後にこのことを遥陽に伝えたかったんだ。もう何度も聞いて聞き飽きたかもしれないけど、これだけは言わせてください。遥陽のこと、大好きだよ。出会ったあの日、多分最初にメッセージ交換した頃から好きだったんだと思う。誠実で優しい文字、相手を思う言葉。メッセージだけ見てもとても優しい人なんだなと思いました。初めて電話をして、その優しい声を聞いて確信したの。遥陽は、とても優しい人で誠実なんだって。見返りを求めないで、相手を楽しませようとするその姿に惹かれたんだ。そして、初めて会った日。私は遥陽のそばにいたいって思ったんだ。初めてあったばかりなのに不思議だよね。2人でデートを重ねて、思いが通じ会えた時嬉しかったんだ。それから毎日が楽しくて、ドキドキの連続だった。恋を教えてくれたのは間違いなく遥陽だった。だから最後に言わせてください。遥陽……私と出会ってくれてありがとう。恋をしてくれてありがとう。またいつか、会う日まで』
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