【コミカライズ】「石油王にオレはなる!」 ~極上(プラチナ)御曹司と溺愛出張いってきます!!~
そこには父から「あのメッセージは消去」と短く書かれている。もしかすると、見合いはなくなった?
はっと顔を上げて社長を見ると、まるでいたずらが決まったかのように顔をニヤリとさせている。
「もしかして……父の会社に、何かしたんですか?」
「フィアンセの実家を救うのは、当然だろう。で、障害はなくなったよな」
「はぁ」
何が起きたのかわからないけれど、社長のことだから資産のひとつをポンっと動かしたに違いない。そんなこと、許されるのだろうかと思ったところで、私の目の前は社長のタキシードの黒でいっぱいになる。
「返事は?」
彼の力強い腕で抱きしめられていた。こんな奇跡があって、いいのだろうか。未だに信じられないけれど、コクン、と頷いた私を社長は再び強く抱きしめる。これが夢でも何でもないと、彼の熱が語っていた。——嬉しい。
胸にジワリと広がる幸福感に浸りながらも、私はやり返すなら今しかないと思い至る。
「でも、ひとつだけ条件があります」
腕の中から顔を上げた私は、彼の瞳を見つめていた。
「なに? 何でも言って」
柔らかく瞳を細め甘やかな声を出した彼に、これまで散々意地悪をされてきた私は耳元で囁く。
「結婚は、石油王になってからね」
——プラチナ御曹司は、顔をしかめると額に手をあて「まいったな」と呟いた。
(おわり)
はっと顔を上げて社長を見ると、まるでいたずらが決まったかのように顔をニヤリとさせている。
「もしかして……父の会社に、何かしたんですか?」
「フィアンセの実家を救うのは、当然だろう。で、障害はなくなったよな」
「はぁ」
何が起きたのかわからないけれど、社長のことだから資産のひとつをポンっと動かしたに違いない。そんなこと、許されるのだろうかと思ったところで、私の目の前は社長のタキシードの黒でいっぱいになる。
「返事は?」
彼の力強い腕で抱きしめられていた。こんな奇跡があって、いいのだろうか。未だに信じられないけれど、コクン、と頷いた私を社長は再び強く抱きしめる。これが夢でも何でもないと、彼の熱が語っていた。——嬉しい。
胸にジワリと広がる幸福感に浸りながらも、私はやり返すなら今しかないと思い至る。
「でも、ひとつだけ条件があります」
腕の中から顔を上げた私は、彼の瞳を見つめていた。
「なに? 何でも言って」
柔らかく瞳を細め甘やかな声を出した彼に、これまで散々意地悪をされてきた私は耳元で囁く。
「結婚は、石油王になってからね」
——プラチナ御曹司は、顔をしかめると額に手をあて「まいったな」と呟いた。
(おわり)


