相思相愛・夫婦の日常~マオさん♡ヒメさん編~
ヒメさん、カッコいいです
季節は夏。

夏休みシーズンで、何処に行っても人が多くなってきた頃。


ハンディファンを片手に、姫華が仕事を終え帰ってきた。
郵便受けを確認する。

「ん?ハガキ?
━━━━━━ん?マオさん宛てだ!」
ハガキを見ながら、エレベーターに乗り込んだ。


「マオさーん!ただいま帰りましたぁ!」
玄関を開け、声をかけながら靴を脱ぐ。

「ヒメさん!お帰りなさい!
暑い中、お疲れ様です!
クーラー、効いてますよ!」
真皇が微笑み寄ってきて、さりげなく腰を抱いた。

「ありがとうございます!
━━━━━んー!涼しい~
私、着替えてきますね」

部屋に向かい、着替えていると……

「ヒーメさん!」
真皇が入ってきた。

「マオさん!着替え途中ですよ!」
「そんな怒んないでください(笑)」

「もう!(笑)」
「それより、これ!見てください!」

「ん?
あ!これ!」
「ミル実ちゃん味のアイスです!」

「凄い!
こんなのあるんですね!」
「今日、たまたまコンビニで見つけたんです!
夏だけの期間限定らしいですよ?」

「へぇー、食べたい…」
「フフ…食べましょ?」

「え?でも、夕食前だし……」
「大丈夫ですよ!小さいし」
「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて……」

リビングに移動し、二人仲良く食べる。
「んー!美味しい~!」
「結構、イケますね!」

「マオさん、ありがとうございます!」
「フフ…いいえ!」
満面の笑みの姫華に、真皇も微笑み頭を撫でた。

「あ!そうだ!
マオさんに、ハガキ来てましたよ?」
先程郵便受けから取ったハガキを渡した。

「ん?あー、これはほっておいていいやつです」
真皇はもうわかっているかのように、テーブルに放った。

「え?え?マオさん?」

「高校の時のチームの仲間です。
飲みに行こうってよく誘ってくるんです」

「そうなんですね!
行ってきていいですよ?
私の事はお気になさらず」

「嫌ですよ。
ヒメさんとできる限り離れたくないです」

「その気持ちは嬉しいです!
でも“友達も大切にする”約束ですよ?」

「そうですけど…」

「ね?
はい、返事してあげてください!」
姫華は、もう一度ハガキを手渡した。
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