幼なじみが犬になったら、モテ期がきたので抵抗します!
●本当はどんな人?
ぼんやりと始まった一日は、なぜか妙に色々なことが気になる日になった。
まず、朝ごはんを食べながら、窓の外の塀の向うに見える向かいの家の屋根を見ていると、何かが頭に引っかかった。
ついでに壁のカレンダーが妙に気になって凝視してしまった。
そうしていたら、ゆき姉ちゃんに、
「えー何ぃ?デートの約束でもできたぁ?」
と茶化される。
何がそんなに気になるのか分からないけれど、視線が自然とたどるのは今日の日付のところだ。
8月×日――――赤口。
赤口?何て読むんだろう、アカクチ?セキコウ?
確かこれって六曜とかいう占いの一種だったと思うけれど……。
何でこんなに気になるのだろう。
しばし考えていたら、
「おはよ~!ミサキ起きてるー!?」
と庭からやかましい声が聞こえてくる。
「ごはん食べてるわよぉ。コータローくんも何かつまんでいったら?」
なんてお母さんが答えているのを耳にしながら、わたしはシンクに食器を放り込んで、洗い始めた。
「やったー。さっきランニングしてきたからもう腹減ってたんだー」
補習だっていうのに、幸太郎は今日も元気だ。
まず、朝ごはんを食べながら、窓の外の塀の向うに見える向かいの家の屋根を見ていると、何かが頭に引っかかった。
ついでに壁のカレンダーが妙に気になって凝視してしまった。
そうしていたら、ゆき姉ちゃんに、
「えー何ぃ?デートの約束でもできたぁ?」
と茶化される。
何がそんなに気になるのか分からないけれど、視線が自然とたどるのは今日の日付のところだ。
8月×日――――赤口。
赤口?何て読むんだろう、アカクチ?セキコウ?
確かこれって六曜とかいう占いの一種だったと思うけれど……。
何でこんなに気になるのだろう。
しばし考えていたら、
「おはよ~!ミサキ起きてるー!?」
と庭からやかましい声が聞こえてくる。
「ごはん食べてるわよぉ。コータローくんも何かつまんでいったら?」
なんてお母さんが答えているのを耳にしながら、わたしはシンクに食器を放り込んで、洗い始めた。
「やったー。さっきランニングしてきたからもう腹減ってたんだー」
補習だっていうのに、幸太郎は今日も元気だ。