幼なじみが犬になったら、モテ期がきたので抵抗します!
●疑惑のイケメン
制服に着替え終わり、部活は解散となった。
わたしはいったんカバンを取りに教室へ戻り、それから待ち合わせ場所に向かうことにした。
教室に戻ってカバンを手に取ったタイミングで、スカートのポケットが振動した。
スマホを見ればまほりからの連絡だった。
『ごめん、ミサ。部活、ミーティング入っちゃった。多分遅くなるから、魔法の件はまた明日に。ごめんねー』
そう言えば近々試合があるって言ってたっけ。
『オッケー。部活頑張って。また明日』
そう返信した。
まほりが居ないとなると、話し合いのしようがない。
わたしと幸太郎じゃ、建設的な話し合いなんて出来そうにないし。
そう思ったので、とりあえず幸太郎を探して今日はもう帰ることにした。
玄関に行くために階段を降りている途中、
「ちょっと待ちたまえそこの君――いや、今日は先勝。日が悪いな……やめておこう」
どこからともなくそんな声がして、振り返ると、サッと何者かが逃げていく気配がした。
何だろう?
と思ったけれど、正直、面倒なことはごめんなので、考えないことにした。
玄関に着くと、ちょうどクラスの男子(多分)と話をしている穂波君と鉢合わせた。
何だか今日は、穂波君に縁がある日だ。
「お疲れ、穂波君」
わたしが声をかけると、一緒にいた男子はじゃあ俺もう行くから、と言ってそそくさと行ってしまう。
「お疲れさま、本田さん」
「今朝は大変だったね、猛ダッシュ」
「あんなに全力疾走したのは久しぶりだよ」
「わたしも。それにしても、さっき穂波君と一緒にいた男子、何であんな急いで出て行ったのかな?」
わたしがそう言うと、穂波君は苦笑いする。
「用事があったみたいだよ」
「ふーん?」
何か様子が変だ。
わたしはいったんカバンを取りに教室へ戻り、それから待ち合わせ場所に向かうことにした。
教室に戻ってカバンを手に取ったタイミングで、スカートのポケットが振動した。
スマホを見ればまほりからの連絡だった。
『ごめん、ミサ。部活、ミーティング入っちゃった。多分遅くなるから、魔法の件はまた明日に。ごめんねー』
そう言えば近々試合があるって言ってたっけ。
『オッケー。部活頑張って。また明日』
そう返信した。
まほりが居ないとなると、話し合いのしようがない。
わたしと幸太郎じゃ、建設的な話し合いなんて出来そうにないし。
そう思ったので、とりあえず幸太郎を探して今日はもう帰ることにした。
玄関に行くために階段を降りている途中、
「ちょっと待ちたまえそこの君――いや、今日は先勝。日が悪いな……やめておこう」
どこからともなくそんな声がして、振り返ると、サッと何者かが逃げていく気配がした。
何だろう?
と思ったけれど、正直、面倒なことはごめんなので、考えないことにした。
玄関に着くと、ちょうどクラスの男子(多分)と話をしている穂波君と鉢合わせた。
何だか今日は、穂波君に縁がある日だ。
「お疲れ、穂波君」
わたしが声をかけると、一緒にいた男子はじゃあ俺もう行くから、と言ってそそくさと行ってしまう。
「お疲れさま、本田さん」
「今朝は大変だったね、猛ダッシュ」
「あんなに全力疾走したのは久しぶりだよ」
「わたしも。それにしても、さっき穂波君と一緒にいた男子、何であんな急いで出て行ったのかな?」
わたしがそう言うと、穂波君は苦笑いする。
「用事があったみたいだよ」
「ふーん?」
何か様子が変だ。