年上の彼女
「辞めないでよ
俺が、クラスの奴
どうにかするから」

「え?」

俺ね
意外とクラスの鍵を掴んでるんだ

…って言っても
1年のころに
喧嘩を吹っ掛けてきた三年の大ボスを
病院送りにしただけなんだけど

それ以来
誰も俺に逆らうヤツがいないんだ

親しく懐こうとするヤツはいるけど
俺に逆らおうとする人間はいない

「戸田 慶太って
喧嘩早い生徒で…」

先生同士の書類に書かれていたのか

先生が真っ青な顔になった

赤くなったり
青くなったり

忙しい人だ

面白い

「んじゃ
俺の怖さと理解したわけね

まずは携帯番号教えてよ」

俺は怖くない
優しくもないけど

先生から見たら

俺は怖い人間かもしれないね
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