年上の彼女
「お前、どうにかしろよ?」

オーナーが俺に声をかけた

「はい」

俺は自分のバイトが終わると
カウンターの席で
すっかり寝てしまった先生を
アパートに連れて行った

飲み過ぎだ

これでは
アルコール依存症になるのも
時間の問題だろう

なんとかできないものか

俺はそんなことを考える

他人にたいして
そんな風に考えるのは初めてかもしれない

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